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創造進取 ネクスタのものづくり part.04
CREATIVE

ネット商品の製造拠点について

多種多様なネットの組織をつくるダブルラッセル機(経編機)を活用したラッセルネットは、防鳥・防虫はもとより防風まで、幅広い用途に対応します。当社では福井工場に十数台のダブルラッセル機を設置、ネット商品の自社生産を行っています。

私たちが「編む」という技術を用いて、紙以外の商品を初めて世に送り出したのは、今から40年以上も前の1976(昭和51)年。植生緑化分野の国内トップメーカーとの共同開発で誕生した「肥料袋を装着できる植生ネット」がそれです。

当時、山間部に高速道路を建設する場合、削った山を覆う人工的な斜面「法面」が、生態系を崩すと問題になっていました。それをどうにかしたいと考える環境緑化製品メーカーと、「編む」技術を用いた新たな商品を世に送り出したいという当社の想いが一致。それが共同開発へと繋がりました。

この商品の注目すべき点は、植樹が困難な場所でも緑化を実現できるところ。袋状になったネットにあらかじめ種子や肥料を入れて法面を覆うことで、風や雨、その他の自然要因によって種子や肥料が流れ落ちることを阻止することに成功しました。

この商品は全国にある法面保護協会から高い評価を受け一気に普及。現在まで続くロングセラー商品へと成長しました。その後、使用糸量を減らすことでコストダウンを実現。2015(平成27)年には、「わが国の科学技術の向上と産業の振興に貢献した」という理由で、公益社団法人 発明協会から発明奨励賞を頂きました。

「植生ネット」以後も私たちの挑戦は続き、農業研究所や国の研究機関、異業種との共同開発を通じて開発に挑んだ商品は「防鳥ネット」、「イノシシよけネット」、「サルよけネット」、「遮光ネット」など多岐にわたります。

「どんな商品も否定から入らず、まずは良いところや面白いところを考えてみる」と担当社員。新たな商品に挑戦するたびに、完全防水の胸付ズボンに身を包み干潟の泥と格闘したり、農作物を狙ってやってくる鳥やイノシシの動きを息を潜めて観察したり…。一筋縄でいかないことも多いですが、これからも好奇心を武器に、「何事にも挑戦する姿勢」で、ユニークな商品を発信し続けます。

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